かおりの食慾

Twitterで書ききれないことや、日記のようなものもこちらに。明日が今日よりも素敵な日になるように。

完璧主義の友人

私と友人Sは、幼稚園の頃からの友達だ。同じ学校に通っていたのは中学だけだったのに、コロナの影響で時短勤務や出勤日数が減っている現状、今まで以上の頻度で会っている。

Sは高校を卒業した後、バイトをいくつも掛け持ちしてお金を貯め、数年間海外留学をしていた。海外で大学に通い、大学の長期休暇を利用して帰国していたから、あの当時は年に1~2回程度しか会えなかった。

 

彼女は中学生の頃から完璧主義だった。

当時は「完璧主義」というものがよく解っていなかったから、私も周りの友人もSのことを「真面目な子」なのだと思っていた。

今、私たちも20代後半になって会社員も数年目という時になって、彼女の方から「完璧主義が治せなくてしんどい」と打ち明けられた。

よくよく話を聞いていたら、彼女のお母さんが「絶対Sを褒めない人」だそうだ。

何かを成し遂げたり、成功したら「私が生んだおかげでしょ?」と言い、何かに失敗したりミスをしたら「失敗したのはあなたが悪いんでしょ?なんで失敗なんかするの?」と責めてきたそうだ。

 

成功しても、手柄(この言い方が正しいのかは解らないが)は絶対に自分のものに。失敗した経験はひたすら植え付ける。

Sは自分のお母さんをこう分析していた。

失敗したら責められるだけだし、成功しても「私が生んだから」と言われるだけ。だったら、文句の付けられようがないように何でも熟してやる。そう思い続けていたそうだ。

貶されるのと手柄の横取りだったら、横取りだけに留めた方がお母さんの機嫌も損なわないから家が平和。こうも思っていたらしい。

だからそこ、自分だけの力で生活できて、かつお母さんが簡単には来れない場所に行きたかったそうだ。それが海外留学だったのだ。

 

今、Sは日本の企業に就職しているが、異動先や勤続年数によっては海外出張や海外の事業所での勤務が命じられるそうだ。Sはそれを狙って今の会社に就職したらしい。

仕事と言えば、誰に何を言われようとも海外に行けると思ったのかもしれない。

 

お母さんが子供を一切褒めないというのが理解できないのは、私が「母親」ではないからだろうか。

それでも、例えば自己肯定感が著しく低い、などは、彼女自身も感じていないそうだ。一人で留学費用を貯め、現地で働きながら大学へ行ったという実績と自信があるのも影響していると思うし、もともと彼女が持ち合わせている、明るくてポジティブな性格が、彼女の今を「えー?私、やれば何でもできる気しかしない!!」と言えるまでの大人の女性にしたのだと思う。

 

声を大にして言う・・・私は彼女が好きなんじゃーーーーー!!!!!

20年以上の付き合いの友人で、最近では週1の頻度で会っているんです。好きじゃなきゃ会いませんよね(*'ω'*)

さて、次はいつ会おうかな。次は二人が好きなチーズケーキを食べに行く予定なのです♡