1日の考察では足りない映画
あれれ。もう9月も終わるというのにポカポカですね。
起床して寝室からリビングに入った途端、低温サウナかな?と思ったくらい。
慌ててクーラーをONして、涼しい部屋でこのブログを書いています。
昨日の仕事終わり、今日が部署の休業日だったので存分に夜更かしができると目論み、久々に映画を観てきました。
「整形水」という、韓国の漫画が原作になっている映画です。
Twitterのタイムラインでたまたま流れてきて、そのタイトルとイラストにグググッと惹かれてしまいました。
「整形水」という誰もが美しくなれる不思議な水。理想の美しさを手に入れた女性のお話――
愛情を受けて育つも、バレエの大会で優勝できなかったのは自分の容姿のせいだと思い込んだまま大人になった主人公。超人気タレントのメイク担当として働くが、いつも容姿を罵られる。
ある日、通販番組の一部として、並べられた食べ物を食べる姿をネットに晒され、顔も見えない人たちから誹謗中傷を受け、部屋に引き籠ってしまう。
そんな彼女の元に「整形水」が届く。
「整形水」に顔を浸せば、自由自在に思い通りの容姿へと変わることができる、そんな奇跡の水。
ここまではざっくりとしたあらすじです。
映画を観終わった感想は・・・
怖い!!!!
以下ネタバレ(?)注意
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サイコホラーというのは事前情報で知っていました。
ただ・・・サイコホラーと一言で言ってしまうのはあまりにも勿体ない。
確かに、「サイコ(ホラー)」=「人間の狂気」に間違いないのですが、その「狂気」の向かう場所が何とも現実的すぎる。
美しくなった容姿。その容姿に見合う服やジュエリーや人間関係・・・それらを手に入れための大金。
「整形水」を使う前と後で自分に対する態度が180度違う人たち。
美しくなっただけで、誰からも愛されて大切にしてもらえる・・・そして、美しくなる前なら同じ場所にすら立てなかった憧れの人とデートすることもできる。
しかし、美しさを感じる程、いつかこの美しさが崩れる恐怖も付き纏う。
おそらく、物心ついた時から容姿にコンプレックスを感じずに生きて来れた人には、おそらくこの映画は、そこまで怖くないんじゃないかな、と邪推してしまいます。
勿論、この映画だけでも十分怖いんですよ?サスペンス的な怖さもあって。
けど、他のサイコ映画と違うのは、美に対する執着心、探求心と厭わない犠牲。これっておそらく、程度の差はあれど、国籍・老若男女問わず既に陥っている状況であること。
私個人の話で言うと、私自身も「私は容姿に自信があるぜ!」というタイプからは程遠いので、この映画を観ながら感情移入してしまい、「あぁやっぱり細くないとな、美人じゃないとな」って思っちゃったんです。
プチも含めて〝整形〟がそこまでハードルが高いものではなくなった現代で「美」って結局なんなの???とも思いました。
映画を観て1日経ちましたが、まだ細部のセリフや映像が思い出されるほど衝撃的でした。
ズーーーンと重ーーーく圧し掛かってくるような・・・
どうしよう、もう一度観たい。
そしてもっと掘り下げて考えてみたくなりました。
「美」とは何ぞや。
これ以上書くと完全なストーリーを書いてしまいそうなので切り上げます(笑)
是非一度ご鑑賞ください!!!!!(←誰目線www)